浜松市北区の個別指導英語塾、「いいがみ英語塾」のTAKESHIです。共通テストが終わり、高校入試も始まる時期になってきました。緊張感の高まる時期ですが私自身が生徒の皆さんを温かく迎えられるように日々のルーティンは崩さないように心掛けています。

今日のお話は「失敗」についてです。社会人になってから英語学習を始めて15年経ちます。器用な人や英語の適性が高い人は15年あればとてつもない英語力を身につけることができると思います。私は不器用ですし、英語が嫌いからスタートしています。おまけに人のアドバイスもあまり聞きません…。そんな私ですからこれまでの英語学習でたくさん失敗してきました。生徒のみなさんには効率よく学んでいただきたいです。時間が限られた中で英語力を伸ばさないといけません。失敗してきた中でもここはアドバイスした方が良いと思えることに絞って今日はお話します。今回は「音読」と「単語の覚え方」がテーマです。

①理解できた英文を正しい方法で音読する

英語学習で欠かせないのが「音読」です。英語学習を始めた頃の私は英文の内容があまりわかっていない状態で何度も読んで回数だけ重ねていました。単語の音はなぜか最初から雰囲気で読める私だったこともあり相当な悪循環に陥っていました。もうこれで英語は頭打ちだと何度も思うことがありました。どうしたら英語力が伸びるのか…。自分に合った音読の仕方を試す日々が始まりました。試行錯誤を繰り返して数ヶ月かかりましたがしっくり来るトレーニング方法が見つかりました。

私が発見できたことは、音読するためにはまず音読のための準備が大切だということです。音読をする時は文章に出てくる単語や熟語は全て意味がすぐに言えなければいけません。そして、文法的に大切な箇所は理解している状態になっていることも重要です。さらにここから音声を真似て発音を意識していくと学習効率がさらに高まります。事前準備ができているから音読の効果が出るんですね。

準備が整ったら音読ですが、ここからはそのやり方についてです。私が音読の仕方を学んだのはTOEIC600点台でウロウロしていた頃に見つけた「5STEP アクティブリーディング」でした。具体的な音読トレーニングの方法が書いてあり非常に参考になりました。このテキストでの音読トレーニングを終えてから英検準1級の「文で覚える単熟語」の英文を全て同じやり方で音読しました。その結果、TOEICの点数が800点を下回ることがなくなりました。正しいやり方で行う音読の効果を体感する良い経験になりました。時間はかかりましたが「音読」が自分の英語学習に欠かせないものになりました。今はTOEICの問題集である「リス特」が音読素材になっています。もちろんわからないところがない状態で日々音読しています。

②単語集は何度も周回する

単語を覚えられない悩みは英語学習に取り組む人なら必ず出会う壁です。私も英検1級に取り組んでいた頃なかなか単語が覚えられずに苦労していました。1年ほど1級レベルの単語集を頑張って覚えてきましたがほとんど定着しませんでした。当時のやり方は1日30単語ずつ取り組んで次の日は新しい30個を覚えるという非効率なやり方でした。もちろん復習もしていませんでした。なかなか成長を感じない自分に苛立ってしまうことも多かった時期です。英語力が伸びない自分を冷静に分析したところ、自分の単語学習の問題点が発見できました。

そもそも当時の私は背伸びしすぎでした。1級に挑戦しているのに準1級の単語の定着も不十分でした。1級の単語集は一度ストップして準1級の単語集を1冊こなすことにしました。半年程かけて準1級の単語集に取り組んだ結果、長文読解がスムーズになりました。

もう1点、単語の覚え方があまりにも雑でした。上手くいかない時期が長過ぎて心が疲れていたこともあり、これ以上失敗しないために自分に合ったやり方を模索していくことにしました。色々な情報を参考にして考え出した新しい単語の覚え方は極めてシンプルでした。毎週100単語覚える。1週間毎日その100単語に触れる。覚えていても触れる。1週間で完璧になっていなくても落ち込まない。取り組んだ単語を復習する日を後日用意する。この流れにしてからは格段に語彙を覚えやすくなりました。結局私に足りなかったのは同じ単語に触れる回数と頻度でした。また、例文やフレーズを使って音読していく方が単語の使い方に慣れていきます。単語の使い方まで覚えると普段の英語学習で暗記した成果が見えやすいです。もちろん今でも単語学習を進めています。今は新しい単語ではなく既に覚えている単語の定着を図っています。パス単1級の例文を使って毎朝300単語音読しています。全ての例文を読むのにかかる時間は25分程度ですが、1年以上取り組んでいるためしっかり定着しています。

生徒のみなさんにはレッスンでお話することがありますが、単語が覚えられないのは毎日繰り返していないことが原因になっていることがほとんどです。やっていけば負担が軽くなることなのにそこから逃げてしまう。こうなると単語学習がますます辛いものになってしまいます。

今日は英検を受験している生徒もいると思います。英検の試験本番を勉強の区切りにしないようにしてください。英語学習は継続が基本です。試験を受けて自分の力が客観的に把握できたと思います。効率的に取り組み始めるのは今が絶好のチャンスです。近くにいなくてみなさんには見えていないだけで、実際は次の目標に向けてもう動き始めている人が多くいます。

自分で試行錯誤してこれまで学んできたことはレッスンでみなさんに英語学習のアドバイスとしてお話していきます。これからの可能性を広げていくために正しいやり方で毎日英語に取り組んでいきましょう。今後も失敗から学んだ経験は定期的にお話していきますね。